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半七捕物帳〈4〉 (光文社時代小説文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 188958 位
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恐ろしい江戸時代
1986年に出たものの新装版。字が大きくなっている。
「仮面」「柳原堤の女」「むらさき鯉」「三つの声」「十五夜御用心」「金の蝋燭」「ズウフラ怪談」「大阪屋花鳥」「正雪の絵馬」「大森の鶏」「妖狐伝」の11編が収められている。
4巻に入って円熟味が増してきた、と言いたいところだが、間違った方向にスレてしまったように感じた。半七の勘が鋭すぎるし、強引な展開、ご都合主義が目につく。読んでいて違和感を覚える箇所が多かった。
怪奇趣味は充分。江戸末期の雰囲気も出ていて、そのあたりの面白さは健在。
ミステリとして良くできているのは、「三つの声」。
「ズウフラ怪談」も異様な話で面白かった。
江戸幕末の空の下に心遊ばせることのできる推理小説
第4巻で◎を付けた話は、まず、「むらさき鯉」でした。 文久三年(1863年)の五月に起きた事件。小さい草履屋に、夜の四ツ(午後十時)頃、ひとりの女が訪ねてくるところから、半七老人が語る手柄話が始まります。 草履屋の女房は、見ず知らずの女を怪訝に思いながら、むらさき鯉にまつわる不思議な話を聞く。怪しの話を聞いているうちに、女房は俄かにぞっとした気持ちになる。謎の女が立ち去った後、夜釣りに出かけていた夫が帰ってきて、するうちに妙な事件が起こる。怪談めいた謎の女と女房との会話が、その後に起きた事件とどんな関わりがあるのか。 半七が語る事件の真相、ミステリの「解決編」ですね、それを聞いた時、あっ!となりました。怪談仕立ての導入部の謎に、きちんと理屈がつく。怪しい話の雰囲気でまず読み手の心を掴まえておいて、なんだなんだと首をひねるうちに、事件のからくりがすっと明かされる。「なるほどねぇ。そういうことだったのか」と、話の趣向の妙を堪能させられた逸品でした。 「正雪(しょうせつ)の絵馬」、これも面白かった。 半七親分が32歳の時に手がけたこの事件は、安政元年(1854年)の三月、江戸市中にしばしば大きな雷雨が続いた時分に起きたものです。油屋の主人の多左衛門は、絵馬を蒐集するのを道楽にしているのですが、その道楽がちっとばかり過ぎて災厄を招いてしまう。実にどうも、とんでもないことになってしまう。油屋の主人の蒐集熱に関わる人間の思惑と策謀、主人が坂道を転落していく話の成り行き、その辺がスリリングで面白かったですね。 さらにこの話、終幕で大椿事が起こります。はらはらしましたねぇ、このラストには。半七親分と二人の手下が……
光文社
半七捕物帳〈5〉 (光文社時代小説文庫) 半七捕物帳〈6〉 (光文社時代小説文庫) 半七捕物帳〈3〉 (光文社時代小説文庫) 半七捕物帳〈2〉 (光文社時代小説文庫) 半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)
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