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市川崑物語 [DVD]
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| ジャンル: | スポーツ・フィットネスBOXセット 外国映画BOXセット 日本映画BOXセット ミュージックBOXセット
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| セールスランク: | 31932 位
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| 参考価格: | ¥ 4,242 (消費税込)
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岩井俊二から市川崑への「Love Letter」
本作は市川崑フリークの岩井俊二が、極めて私的に近い感情で作りあげた一級のドキュメンタリーである。そもそも市川監督に傾注するようになったのが「犬神家の一族」から、というのが自分の歴史とも重なっていて非常にわかりやすい。岩井俊二は「オリジナルは市川監督」と公言してはばからないが、でもその光の作り方はかなり違う気もするのだが。とにかく岩井俊二が恋い焦がれた人に会える!という一念で作ったのがよくわかり、もうこれは「Love Letter」の藤井樹状態である(笑)。唯一惜しいのは、それが市川監督にダイレクトに伝わっていないことだろう。北野武と黒澤明、あるいは宮崎駿と黒澤明の関係に見られる「火花散らす対決関係」が薄いのだ。ふたりとも超一級であることを認め合うからこその妬みや強がりが出る対談は本当に面白い。でも本作は市川監督が岩井作品の凄さをわからないまま取材を受けているイメージなのだ。これでは片思いである。要は一瀬隆重プロデューサーの引き合いがあったから実現した「お見合い」だということだ。それでも、である。本作はやはり凄い作品だ。冒頭にチャップリンや尾上松之助が出てくるから、一体何が始まるのかと思うが、実は全編通じてサイレント映画へのオマージュになっていたりするし。一瀬製作×岩井監督というのは、現在考えうる我が国で最上の組み合わせであり、内容も伊達ではない。映画史の勉強にもなるのでお勧めである。
秀逸
去年が私の中で、「市川崑」ブームだったのですが、ちょうどその時
この作品がDVDかとなりました。
この作品を見た事で、より深く崑ワールドに入り込めたと思います。
特に夏十さんのエピソードは作品上でしか知る事がなかったので...とても感動しました。
一人称で進行するスタイルは、岩井さんでもあり私でもある。
観賞後、トッポジージョ最後のボタン戦争を買い求めたのは、言うまでもありません。
世代を超えた対話
巨匠市川監督の“自分史”を岩井俊二監督が独自の視点で描いたオマージュ作品。岩井の市川論であり、また、ちょっとした東宝映画史ともいえる。なかでも、市川と黒澤明との四騎の会のエピソード、頓挫してしまった市川と岩井の共同制作秘話など、映画愛好家にはたまらない内容である。これをかいつまむと、市川は岩井に言う、「君の作品の基本は逆光だね」と。市川の配役を立てたドラマ形式をとらず、岩井の独白と評論、主に画像のつなぎと字幕による構成をとっているが、これに岩井の電光石火のピアノの旋律が加わり絶妙な仕上がりとなっている。自腹で映画を観てブーたれていた監督がいたが、まだそんなことをやっているのかぁ?そんな陳腐なものではないので心配御無用。本作は映画に関わるすべての方にオススメしたい。
一応念のために
私も市川崑監督の大ファン、それもやっぱり金田一耕助シリーズから入っていった口なので、この作品でも、金田一の部分になると岩井監督の力の入りようが読み取れてニヤリとさせられます。 しかし、映画全体となるとこれは?ずいぶん私小説的な構成で、普通の観客にはちょっとついていけなのではないかと思います。 字幕で語る、という手法に私は少し退屈をおぼえてしまいました。 崑監督と和田夏十さんとの関係などはしみじみと描けていていいのですが、崑監督の物語だったのがなんの区別なく途中から岩井監督である“僕”の心象を語る話になってしまい、あれ?と、思いました。 私小説的、というのはそのことです。 たとえ崑監督が岩井監督の“オリジナル”?そこまで崑監督が好きだとしても。 この構成が受け入れられる人とそうでない人で見方は変わるでしょう。
金田一シリーズを見たことがなくてこの映画を見る人はいないと思うのですが、単に岩井監督のファンという理由で見る人もいるかもしれないので一応念のために書きます。 最初に金田一シリーズを全部見てからご覧になることをお勧めします。 その方が2倍楽しめる?ということ以上に、シリーズ全5作の犯人が明かされています。 ミステリーである以上これはやはりルール違反ではないでしょうか。
ある種のファンレターを読んでいるような感覚だが、極めて「映画的」な傑作。
巧いなぁ、こんなアプローチの仕方もあったんだ。8mmフィルムの映写音、モノクロ画像、セピア色の写真、再現フィルム、次々と紹介される市川作品、そしてナレーション代わりに私小説的に語られるテロップの断片。90歳にして未だ現役!、日本が誇るスタイリッシュで洒脱な芸術家の一生を追いながら、本人の生の姿、肉声はおろか、関係者へのインタビュー映像も用いない斬新なスタイル、まるで、かって自らが映画少年だった時代の憧れの巨匠への“想い”を、時にナイーブ、時にユーモラス、時に切々と謳い上げる、ある種のファンレターを読んでいる様な感覚。それでいて、その絶妙なテロップの間、テンポ良いリズム、インサートされる写真たちが醸し出す“ドラマ”は、紛れもなく「映画的」。女系家族、脊椎カリエス、初恋、ディズニーとの出会い、東宝入社、召集令状、終戦、和田夏十との運命の出会い、結婚、おとうと、四騎の会、犬神家の一族、細雪、別離、そして再び犬神家の一族。正に、人生の喜怒哀楽が、市川の手掛けた映画たちの如く綽々と展開するのを観ながら、岩井俊二と同世代の私にとっても、初の市川体験は「犬神家」であり、その映像タッチに魅せられたのは「悪魔の毛毬唄」であったなと懐かしく思い出しつつ、ラストで最新作である「犬神家」のタイトルをフルで採り上げた事への岩井の思い入れの深さに心打たれる。市川映画のファン、岩井映画のファンはモチロン、年季の入った映画ファンにも、まだ若い映画ファンにも、一見の価値ある作品とお薦めしておきたい。
ポニーキャニオン
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